1⃣灯台を知る
《灯台とは》
灯台とは、岬の先端や港湾内に設置され、その外観や灯光により船舶の航行目標となる施設。
航路標識のうち光波標識の一種である。
現在の灯台は多くがコンクリート製だが、歴史的には木造や石造、煉瓦造、鉄造もあり、一部は現存する。
《起源》
記録に残る最古の灯台は
紀元前7世紀に古代エジプトのナイル河口の寺院の塔上で、火を焚いたことに始まると言われている。
《分類》
①灯台の設置場所・役割による分類沿岸灯台
(岬や沿岸の顕著な場所に設置されているもの)
・防波堤灯台
(港湾や漁港の防波堤の先端に設置されているもの)
港に入る時「右側が塗色赤・灯色赤」「左側が塗色白・灯色緑」と日本では海上保安庁が規定している
②灯台の大きさによる分類
(使用する灯台レンズの等級による)
・大型灯台
(第1等・第2等・第3等レンズまたは90 cm・120 cm 回転灯器を使用しているもの)
・中型灯台
(第4等・第5等閃光レンズまたは、60 cm・40 cm・30 cm 回転灯器、キセノン灯器を使用しているもの)
・小型灯台
(第5等不動・第6等不動・閃光レンズまたは、37.5 cm 以下の無等不動レンズを使用しているもの)
③灯台の材質による分類煉瓦造灯台
・石造灯台 ・木造灯台 ・鉄造灯台 ・コンクリート造灯台
《灯質》
近隣にある灯台は、それぞれ光り方(灯質)が全て異なっており、識別できるようになっている。
灯台表(海上保安庁発行)や海図には各灯台の灯質が記号で表記されている。
代表的な灯質としては以下のものがある。
・不動光 (F, fixed): 一定の光度を常時維持している
・明暗光 (Oc, occulting): 一定の光を放ち、明間が暗間より長い
・閃光 (Fl, flashing): 約1秒程度の閃光を放つ(長閃光、急閃光がある)
・互光 (Al, alternating): 異色の光を交互に放つ
・モールス符号光 Mo
《諸元》
灯台の諸元は、海上からの高さを元に策定される。以下は灯光する灯台の諸元。
①光達距離
3種または4種類の表し方がある。
②発光間隔
発光間隔は灯台毎に定められており
その違いからどの灯台であるか判断できるようになっている。
③レンズ
灯台のレンズは軽量化のためフレネルレンズの原理が取り入れられている。
大型の灯台では閃光レンズが使用されており
レンズを回転させることでレンズの中心方向に発生した閃光を回転させている。
小型の灯台では不動レンズが使用されていてレンズは回転せず
内部の灯器をサーチライトのように回転させるものや
灯器の周りのシャッターを回転させることで
閃光が回転しているように見せかけているものがある。
④明弧
光の発せられる水平方向(角度)。南を0°として、時計回りに表現される。
360度の場合「全度」という。
大きな灯台では陸上部に光が漏れないように遮蔽しているところもある。
これを「暗弧」という。
引用元:Wikipedia
2⃣灯台を見る
世界の灯台の中からご紹介
☆高い順灯台☆
1.イル ヴィエルジュ灯台 82.5m/フランス
2.ジェノヴァの灯台 77m/イタリア
3.パレ・ド・ガッテヴィル 75m/フランス
4.レスノイモールリアレンジライト 73m/ロシア
5.ムーラントゥ灯台 72m/中国
5.バイシャメン灯台 72m/中国
7.プンタ ペンナ灯台 71m/イタリア
7.オシノヴェツキーライト 71m/ロシア
7.ストロズヘンスキーライト 71m/ロシア
10.コルドゥアン灯台 68m/フランス
10.ヴィットリアライト 68m/イタリア
3⃣灯台に行く
島国である日本には3000を超える灯台があります。
日本最初の灯台は、839年(承和6年)に復路離散した遣唐使船の目印として
九州各地の峰で篝火を焚かせたと『続日本後紀』にあるのが
最初であると言われている。
航路標識として海上保安庁から正式に承認されている最古の灯台は
兵庫県西宮市にある今津灯台で、1858年に再建されたものである。
☆日本の人気灯台☆
☆恋人たちにおススメ絶景灯台☆
☆登れる灯台☆
・尻屋崎灯台/青森県
本州最北端尻屋崎の突端に立つ白亜の灯台。
尻屋崎で焼いたレンガで建てられた灯台で
レンガ造りの灯台としては日本一の高さを誇ります。
灯台周辺の草地には青森県天然記念物の「寒立馬」が放牧されています。
・入道埼灯台/秋田県
白黒の縞模様が印象的で「日本の灯台50選」に選ばれています。
灯台の上から眺める日本海は絶景です。
駐車場前には数多くの売店・食堂があり地元料理の石焼は試す価値ありです。
・塩屋埼灯台/福島県
海抜73メートルの断崖上に立つ白亜の灯台で
「日本の灯台50選」にも選ばれました。
最上階から眺める美しい大海原、夕日が綺麗な日没に
赤々とした太陽と海の絶景を心ゆくまで眺めることができます。
・犬吠埼灯台/千葉県
銚子半島の最東端の犬吠埼。
三方を海に囲まれた高さ約20mの海食台地の突端、海抜52mの白亜の灯台です。
山頂・離島を除き日本で一番早く初日の出を見ることができます。
白い犬吠埼灯台に因んで白く塗った白い郵便丸型ポストが設置されています。
・野島埼灯台/千葉県
房総半島の最南端、野島崎に立つ高さ29mの白亜の八角形をした大型灯台。
レンズの直径は2メートル68ミリで人の背丈以上の大きさがある。
辺には良い具合の遊歩道や遊覧船、特徴的な神社があります。
・観音埼灯台/神奈川県
三浦半島の東端に位置しており、東京湾を見渡すこともできます。
当時はレンガ造りでしたが、再々の地震により倒壊し
現在はコンクリート造りで三代目になります。
周辺は「県立観音崎公園」になっており家族でも遊べるスポットです。
・初島灯台/静岡県
日本で15番目の参観灯台で
相模灘に浮かぶ初島南東の丘陵に建つ白色の小型灯台。
日本唯一、外側に螺旋階段が設置されています。
晴れた日には伊豆大島や三宅島、熱海、江ノ島など
遠くは房総半島まで見渡せるダイナミックな眺望を楽しめます。
・御前埼灯台/静岡県
1874年から長い時を強風や地震等の被害にも屈せず
美しい姿を保ちながら海の安全を見守り続けています。
天気が良く、空気が澄んだ日には伊豆半島、南アルプス
富士山をご覧いただけます。
登れる灯台のうち、富士山が一番大きく見えるのが御前埼灯台です。
・安乗灯台/三重県
徳川幕府が船の道しるべとして、燈明堂を建てたのが安乗埼灯台の始まりで
初代の灯台は当時現存する最古の木造灯台であったことから
現在は東京都品川にある「船の科学館」の屋外に展示
岬の先は断崖と荒磯で、海女の漁場になっている。
・大王埼灯台/三重県
昔から多くの画家が訪れる「絵かきの街」大王崎。
断崖に立つ白亜の灯台や古くからの漁村の街並、狭い石畳の坂道など
絶好の画材を提供している。
・潮岬灯台/和歌山県
30mの断崖に建つ白亜の灯台で、本州最南端のシンボル。
68段の石造りのらせん階段を上り台上に出れば
眼下には太平洋の大海原が広がります。
・出雲日御碕灯台/島根県
明治36年(1903)に設置され高さ43.65m
海面から灯塔の頭上までは63.30mと、日本一の高さを誇ります。
展望台からの眺めはまさに絶景で眼下に広がるパノラマの日本海
晴れた日には南方に中国山地の連なりや隠岐諸島ものぞめます。
・角島灯台/山口県
山口県下関市の角島の北西端夢ケ崎に立つ石造の灯台。
灯塔は総御影石造りで、日本に2基しかない無塗装の灯台の一つ。
灯台守の宿舎であった退息所が復元され資料館になっている。
・都井岬灯台/宮崎県
宮崎県の最南端に位置し、海の青さと岬の緑に囲まれた、白亜の美しい灯台
255mの断崖上に建ち、晴れていると、海や馬が見えます。
灯台周辺のお店には「災難が去る(さる)」など縁起物の
お守りとしても人気のソテツの実で作った猿のキーホルダーがあります。
・残波岬灯台/沖縄県
沖縄県の残波岬突端に立つ白亜の大型灯台。
周辺は「沖縄海岸国定公園」に指定され高さ30m-40mにも及ぶ断崖絶壁が
約2kmも続く雄大な景観が広がる。
晴れた日には慶良間諸島も眺望でき
沖縄本島で夕日が最後に沈む場所として知られる絶景スポット!
・平安名埼灯台/沖縄県
宮古島の東南端から東南に突き出した長さ約2km、幅約200mの細長い岬の
突端に建つ灯台
灯台を含む東平安名岬は国の名勝に指定されており
灯台周辺は「日本の都市公園100選」にも選定されている。
引用元:じゃらん
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日本には登れる灯台が16基ありますがいつでも登れるとは限りませんので
お出かけの際は各サイトなどでご確認の上お出かけ下さい。
そして、世界には美しい絶景の灯台がまだまだたくさんあります。
新しい旅として灯台巡りはおススメです。