ロングトレイル

1⃣ロングトレイルを知る

聞きなれない?聞いたことがない?っという人も多いかもしれませんが
ロングトレイルとは森林や里山などを通る長距離の歩道。
山頂を目指す登山とは異なり、自然や人とふれあいながら
自分に合ったペースで歩くことを目的とする。
一言でいうと「歩く旅」
お遍路っというとイメージしやすいのではないでしょうか?
「四国八十八箇所」がまさにロングトレイルそのものです。

日本でも少しずつ認知されてきており密かなブームが訪れてきています。
日本ロングトレイル協会により10年ほど前から整備が始まり
今では北海道から九州まで18カ所のロングトレイルコースが加盟しており
海外には数千キロに及ぶコースも整備されています。

《魅力》

・自分のペースで歩ける
・誰もが挑戦出来る
・シンプルに歩くだけ
・非日常が日常になる
・時間に縛られない、追われない
・断捨離が出来る
・新たな刺激がある
・人との出会い
・自信がつく
・新しい自分を見つけられる
・自然を感じられる
・健康にいい

《装備》

ロングトレイルは長く数日間歩くのでとにかく装備を軽くすること。
ウルトラライト装備が理想ですが使い慣れている物があるならその方がいいと思います。
基本的には登山のテント泊縦走の装備と考えていただければと思います。

・ザック(リュックサック)・ザックカバー
 大きさは荷物によりますがテント泊となると60ℓぐらいからがいいかと思います。

・シューズ(靴)
 履きなれた登山靴がベストですがトレランシューズなどでもいいと思います。
 スニーカーやサンダル以外の歩きやすいもので。

・テント
 最近はソロキャンプなども流行り軽量のものも多く出ていますので
 雨風を防ぎ、快適に過ごせるものを探してください。

・シェラフ(寝袋)
 テント同様、軽量コンパクトなものも多くあります。
 最低温度設定の違いに気を付けて購入して下さい。

・レインウェア
 アウターや防寒として防水性や浸透性の高いものを

・ストック
 膝への負担軽減

・服装
 汗を吸収しすぐ乾き、保温性の高いものを選ぶ
 帽子や手袋も必要に応じて用意

・食料や水
 水は一番重量だが必須一日最低2ℓは必要ですが
 水を補給出来る所を事前に把握しておくといいかと思います。
 食料は軽量化にするならフリーズドライ食品など
 後はエネルギー補給としての行動食も忘れずに。

・調理器具・燃料
 大げさなものは運べませんがお湯を沸かせられるぐらいのものは
 持っていきましょう。
 暖かい食べ物は心も体も暖めてくれます。

・その他
 携帯バッテリー代わりにソーラーバッテリーや
 虫やクマよけグッズ
 携帯用浄水器(災害や緊急時にも役立つ)

                       引用元:ロングトレイル入門

《映画》

ロングトレイルを題材にした映画もありますので参考までに

・「A Walk in the Woods」ロング・トレイル!
 2015年にアメリカ合衆国で製作された冒険映画
【主演】ロバート・レッドフォード/ニック・ノルティ/エマ・トンプソン
【ストーリー】
北アメリカ有数の自然歩道「アパラチアン・トレイル」踏破を
目指すシニア男性2人組の旅を描いたロードムービー。

・「WIRD」わたしに会うまでの1600キロ
 2014年のアメリカ合衆国のドラマ映画
【主演】リース・ウィザースプーン/ローラ・ダーン
【ストーリー】
離婚や母親の死など自らの自暴自棄な生活で負った心の傷を癒すために
数千マイルにもわたるパシフィック・クレスト・トレイルを一人で歩き通すことを決意し踏破した
実在の女性シェリル・ストレイドの自叙伝

2⃣ロングトレイルを見る

実際にどんなロングトレイルがあるのか、その一部をご紹介します。

▬歩いてみたい日本のロングトレイル▬

1.信越トレイル
長野県と新潟県の県境に連なる全長80㎞のロングトレイルです。
古来より信州と越後の国境として位置する「関田(せきだ)山脈」の
尾根沿いにつくられたこのトレイルは、豊かな自然と歴史に
培われた人の暮らしや文化が共存する幾多の里と山を結んでいます。

2.北根室ランチウェイ
北根室の広大な牧場地帯を通る全長71.4kmのロングトレイルです。
比較的なだらかな根釧台地の丘陵地帯と西別岳周辺、摩周外輪山周辺の
登山道からなっています。日本のなかでも、まさに北海道にしかない
という広大な牧場・牧草地の中を歩くことができます。

3.四国お遍路
八十八箇所を通し打ちで巡礼した場合の全長は1100~1400km程である。
距離に幅があるのは遍路道は一択ではなく、選択する道により距離が変動するためである。
すべての札所を徒歩で巡拝する場合は40日程度かかるが
四国にある八十八の札所を拠点としながら四国全体を巡ることが出来る。

歩いてみたい海外トレイル

1.ジョン・ミューア・トレイル
アメリカの長距離自然歩道。
カリフォルニア州内を、ヨセミテ峡谷(ヨセミテ国立公園)から
マウント・ホイットニーまで、340キロメートルにわたって縦走する。
トレイルの大部分はパシフィック・クレスト・トレイルの一部になっている。

2.ニュージーランドのトレイル
日本の北アルプスのような景色が、標高1000m台のところに広がっていたり
コケやシダなど湿潤な緑の森を楽しめたり、広漠とした草原地帯があったり
さまざまな景色が楽しめ、もっとも整備がなされているグレイトトレイルと呼ばれる9つのトレイルがある。

3.パシフィッククレストトレイル
アメリカにおけるロングトレイルブームのきっかけとなった映画
「私に会うまでの1600キロ」の舞台で総距離は4,260km
メキシコ国境を出発し、カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州を経て
カナダ国境までを結ぶトレイルです。
シエラネバダ山脈やカスケード山脈などの高山地帯や、砂漠、草原、氷河など、さまざま地形を縦走します。

                              引用元:TRAILS

▬行ってみたい憧れロングトレイル▬

・パシフィッククレストトレイル(PCT)
【総距離】4,260km 【所要時間】4〜6ヶ月 【踏破率】約60%
上記参照

・アパラチアントレイル(AT)
【総距離】3,498km 【所要時間】5〜7ヶ月 【踏破率】約20%
アメリカ創世記の歴史を感じられるロングトレイルで
アパラチア山脈のアップダウンの多い稜線や森がトレイルルートと
なっているため、霧や雷雨、ストームに遭うことも。
他のトレイルに比べ比較的標高が低いので、人里と交差する箇所が多いのが特徴です。
ゴール地点マウントカタディンのある自然公園は例年10/15に積雪のため
クローズするため、早めのスタートが必要です。
踏破時には、アパラチアントレイル協議会から証明書とワッペンをもらえます。

・コンチネンタルディバイドトレイル(CDT)
【総距離】約4,300〜5,100km 【所要時間】6ヶ月 【踏破率】不明
カナダからメキシコまでを結ぶ、ロッキー山脈に沿ったトレイルルートです。
整備されていない箇所が多く、ルートの3割が消失しているため
実際の総距離不明。踏破には地図読みの技術も必要です。
既にATやPCTを制覇したベテランハイカーの挑戦が多く
アメリカ3大トレイルの中でも一番の難易度と言われています。

                            引用元:YAMA HACK

3⃣ロングトレイルに行く

ロングトレイルを実行するとなると長い休みが必要になるが
できる範囲でマイペースに行動できるスケジュールで行って欲しい。

▬初心者におススメロングトレイル▬

ダイヤモンド トレール
全長45.4km スルーハイク(一度に踏破すること)には二泊三日が必要。
関西では親しまれている有名なルートであり、ハイキングコースとしてよく整備されている。
大阪府によって整備された大阪・奈良・和歌山県境の金剛・葛城山系の稜線を縦走する自然歩道。

塩の道トレイル
120kmの街道 スルーハイクには7日を擁する。
日本海に面する新潟県糸魚川市から長野県の中信松本市まで8市町村にまたがる
トレイルで数々物語や名所がある。
トレイルと並行してJR大糸線が走っているため、10kmごとのデイハイクも可能。

国東半島峯道ロングトレイル
約135km
大分県・国東半島の山々にある修験者が昔修行のために練り歩いたコースがベースとなっているトレイルで
神社・仏閣が点在し、また野山の景観が特に素晴らしい。

                            引用元:IKITOKI

時を忘れのんびり、ゆっくりと自然に触れ、自分と向き合う
そんな旅も時に人生に必要なのかもしれません。